某テレビ番組でお勧めだった本書。
薦められるままに購入して読んでみました。
本の
タイトルである本編と併載されたストーリー。
そして作者のあとがき。
全てを読み終えたとき、こみ上げるものがあって涙しました。
いろんなご意見があるでしょう。当然です。
しかし、この本を最後まで読んで感じた自分の心を素直に受け止めたい。
もし何かの縁でこの本を手にすることがあれば、“あとがき”まで
しっかり目を通してみてください。
あとがきからの引用ですが、今の世の中を見渡すとおなじこと考えてしまいます。
「普通に真面目に生きている人が理不尽に苦しい立場に追いやられていくような
そんな世の中だけは勘弁してほしいです」
電車男がエルメスに告白するシーンはマジで泣けました。山田君は演技が上手いですね。それからネット住人のうち、関係の冷えきった夫婦が、それぞれのノートパソコンで電車男を応援するうちに、縒りを戻す、というもうひとつの物語にも注目して下さい。
「
ナマケモノが見てた」以来村上さんのファンです。
女子高生ってみんなこんな感じ。
たくさん寝て
たくさん食べて
たくさん父親に悪態をつく。
娘さんの悪行三昧を中心に、
村上家の笑いの絶えない暮らしがかなりリアルに描かれています。
村上たかしの作品は「星守る
犬」しか知らない人が読んだら絶句するかも。
この家のホームビデオがもし発売されたら買います。下手なお笑いよりずっと面白いです。
今まであまり公表されなかった村上さんの実家の「家庭の事情」も紹介されていて、
今のご家庭との落差に驚きました。おつらかったのですね。
だからこそ、家族を大切にしたいというお気持ちが強い事がわかりました。
最後のページの娘さんご本人による「言い分」なる一ページの文章が
これまた絶品。さすが「少年の主張」で準優勝をとっただけある文才の持ち主です。
いいお嬢さんじゃないですか、村上さん。笑って泣けました。