71年にリリースされた2作目が「Amos Garrett」や「John Hall」を初めとした
ウッドストックの強者達がバックをつとめていることで当時話題となったネイティヴ・アメリカン女性シンガー&ソングライター。
そしてその「Nine Simone」を思わせるような枯れた雰囲気を持った特異稀なハスキー・ヴォイスも非常に魅力的です。
で、今回の音源は62年〜63年にコロラドの、多分彼女の自宅と思われる所でレコーディングされた音源がCD化されてリリースされました。
演奏中に電話とかが鳴っていますから多分自宅でしょう。
音的にも「Two Tracks」と書かれていますが、部屋に録音マイクを立てて、オープン・リールのテープレ
コーダーに繋いで録音したものと思われます。
彼女の夫や非常に近しい人達だけの中で歌われているのでしょうね、彼女自身ホントにリラックスした感じで、ゆったりとした味わい深い歌を聞かせてくれています。
その収録曲の殆どが彼女のギター、もしくはバンジョーでの弾き語りですが、その彼女のヴォーカルの迫力だけで充分に聞き入ってしまいます。
ラストの「In The Evening」1曲のみ、夫であろう「Richard Tucker」のギターと、本音源の所有者である「Joe Loop」のドラムが付いています。
そしてもう一つ興味深い事は彼女の71年リリースの傑作アルバム「In My Own Time」に収録されていた「Katie Cruel 」をここで既に歌っていることです。
勿論こちらが先でしょうけど、この曲はずっと彼女が歌い続けていた曲なんですね。