高校時代好きだった「時をかける少女」を読んだ時の興奮をまた感じました。それに和彦君、かっこいいなぁ。主人公もかわいいし、出てくる登場人物もみんなよかったです。高校時代の青春時代に大好きだった恋愛小説をまた読みたくなりました。 著者の等身大の書き方も好感が持てるし、読みやすく何度も読んでしまいました。
当時ラジオドラマを聞いており、原作をリアルタイムで読んだ上での感想です。 インターネットもほとんど普及しておらず、当然MMORPGなんかもない時代。 そんな時代の中、この作品は誕生しました。 仮想現実の中で自分の作ったキャラを演じ、ゲームを楽しみ、パーティーを組んで、そのゲームの中に閉じ込められ出られない・・・というよくある話ですが、シンプルながら読ませる力があり、無駄がなく、一気に物語の中へと引き込まれる感じがあります。 そのなかで二転三転しながら物語は結末へと向かうのですが・・・あまり詳しく語ってしまうと読む意味がなくなってしまうので、 ぜひご自分の目で確かめていただきたいです。 使い古された設定であるからこそ、物語に無駄はないためいつまでも楽しめる、そんな1冊だと思います。 良作なんですけど個人的にはちょっと惜しい、と思った部分があるので、星4つで。
真面目でおとなしく育ってきた浦和涼介が、自分の中に芽生えてしまったもう一人の「死んだはずの」涼介の存在に出会い、自分におきた奇妙な出来事に振り回されながら成長していく。一方、死後浦和涼介の中に魂を宿した涼介は残されたわずかな時間に生前のかたきを果たそうと懸命に動く。二人の涼介の運命は…?
アニメ版『時をかける少女』が原作を破壊しているのにがっかりしているところに、『女子高生は改造人間』を観て、世界征服を狙う犯罪組織ジョーカ―の大幹部(あるいは首領?)を演じていた佐藤藍子の大人ぶりに、ひさびさに『TIME LEAP』が観たくなって、DVDを購入しました。
いやあ、十代の佐藤藍子の、初ゝしいことったらないですね。
身に危険が及ぶと、主人公の少女(佐藤藍子)は、精神だけが近い過去や近い未来にタイムリープで逃避してしまう。その能力が発動した大元の原因はなんなのだろうか?
主人公の少女と同じクラスの、彼女の能力を認め信じたガリ勉君は、ふたりで知恵を尽くして、現実に起こっていることを理解し、ことを成り行き任せにはせず、自分たちの知恵を尽くして、タイムパラドクスの矛盾を突破しようと奮闘する。その行動力には、敬服せざるをえない。
彼らの行動、未来を変えたいとする行為が、結果的にかえって他の人の命を犠牲にしてしまうのだが、そこでシナリオが破綻しないところが、感心してしまう。計算され尽くした台本には敬服せざるをえない。
撮影当時の時代背景が影響しているのか、映画の終わりがクランクアップシーンになっているのは少々残念ではありますが、今見ても、この映画は(死者がいるにもかかわらず)頭脳戦の醍醐味と清々しさが味わえる、タイムリープ作品の傑作でありました。
|