まず、これは上下巻まとめて購入することをおすすめします。
上巻を最後まで読んだころには、続きが読みたくなってますので(少なくとも僕はそうでした
主人公であるショーゴの曖昧さに対し若干苛立ちも感じますが、実際このように迷うこともあるのでは？と考えさせられました。
また、今作のヒロインである音緒ちゃんにも、人間の心の弱さが描かれているように思いました。
星4つなのは、内容がゲームとほぼ同じで、小説だからできるオリジナリティが少なかったため。ですが、最後まで楽しめますので買って損はありません!

バンドを古くから知っているミュージシャン兼ジャーナリストによる著書である。表紙に「ローゼズの50年を追う決定版ドキュメント」と書いてあるが、そのとおり、メンバーの誕生から解散、再結成に至るまでを描いている。

ストーン・ローゼズ前のパトロールやウォーターフロントといった名前のバンド時代を詳細に描くなど、これだけローゼズというバンドの歴史を丁寧に抑えた本はないと思う。大絶賛のファーストアルバムと賛否両論のセカンドアルバムができるまでの過程もしっかり書いていて、それらを知った上で、アルバムを聴き直すと何とも味わい深い。

私自身は映画の『メイド・オブ・ストーン』を見る前になんとかこの本を読み終えることができたが、この本を読んでいたことで映画がより楽しめた気がする。映画は再結成後の話で、この伝記は再結成まで。本で読んでいた話が映画を観ることでスムーズに今につながった。それから、映画のシェーン・メドウズにもこの本を書いたジョン・ロブと同じバンドへの愛があった。この本にはどこか愛にあふれたまなざしがあって、ファンであればやはり胸に響いてくる。

最後に本書を読んで気に入ったローゼズのエピソードをいくつか。

・ジョンは少年時代にギターの弦を靴ひもがわりにしていた。
・イアンはバンド結成当初、おばあちゃん先生からボイストレーニングを受けていた。
・イアンがギャラガー兄弟と初めて話した時、モハメド・アリのまねをして近づいた
・「レザレクション」はビートルズの「タックスマン」のベースをマニがまねたジャムからできたもの。
・レニは「メンバー募集」の張り紙を見て、バンドのオーディションを受けた。

他にもいろいろ興味深い話がある。ローゼズのストリーとしてだけでなく、英国ロックの歴史の一部としても読めると思う。最後に、ローゼズファンなら読んで損はない一冊だということを記しておく。

乳幼児が使うものとして見れば、仕上げ・縫製に一部難あったが、全体として満足！