アダム・サンドラー、ドン・チードル主演のヒューマンドラマ。
映像はかなり綺麗です。
フィルムグレインは程よく点在しておりいい質感。
目立たなく細かい粒子で丁寧に処理されているのでノイジーに感じる事もつるつるに感じる事もありません。
シャープさは十分に感じる事ができ輪郭が綺麗に出ています。
暗いシーンの諧調表現もよく、明るいシーンでの鮮明さもよい。
フィルムらしさの残った綺麗で鮮明な映像になっております。
他のBD作品と比べてもかなり綺麗な部類に入るかと思います。
最新作はこれくらいの画質で出してくれたら文句なし。
音もよいです。
重低音は鳴りが抑えられておりますが、これは作品の質からして仕方ありません。
高音はとても綺麗に出ておりよく通る。
広がりが出ていいサウンドです。
サラウンド感はあまりありませんが、綺麗な音が出ているので包まれる感じはする。
セリフ部分は大変クリアで聞き取りやすい。
とにかく全体的に透明感がありクリアなサウンド。
作品的に迫力はありませんが、とても満足できる音質です。
内容は人生の再生と友情を描いたヒューマンドラマ。
9.11の被害者という設定ですが、特に9.11の描写が出て来る訳ではありません。
敢えてそのようなシーンを必要としない構成は好印象。
心の葛藤と友情を描いた作品でじーんと響くものがある。
淡々としたテンポで進行していきますので、ややダレる箇所があるものの気になる展開で見入ってしまいます。
見る人によってとらえる印象は違うかもしれません。
シリアスな箇所あり笑える箇所あり、心に残る箇所ありと自分は中々好みでした。
友に助け助けられ、という分かりやすいメッセージがあり、まとめ方もすっきりとしている。
使用楽曲もよくその挿入も印象的。
何よりアダム・サンドラーの演技が実によい。
派手さはなく地味な作品ですが、心に残る良作です。
何度か見たくなるような作品で、2度目に見たらもっとよい評価になるかもしれません。
特典はHD画質でメイキング、ジャム
セッション、フォト
ギャラリーなど。
フォト
ギャラリーはテーマ曲に乗ってスライドショー形式で流れるのでいい感じ。
画質/音質は文句なしですし、内容も好みでしたので満足度の高い一本です。