ニール・イネスの79年発表のソロ第3作目。78年、モンティ・パイソン(かの有名な英国のコメディ番組)から生まれたビートルズのパロディ・バンドThe Rutlesに参加した直後らしいオトで、あれが好きな人には絶対お勧めの良質のポップスが聴けます。
とにかく「音楽をよく知っている」様子が伝わります。当時の流行のレゲエあり、ビッグ・バンドあり、
ジャズ風の曲あり、ボサあり。僕としては諧謔精神・博識・多彩な音楽性という点で10C.C.と共通点が多いように感じました。
2作目同様、マスター・テープの消失のためイネスのレコードを元にCDが作られたとの事で、オトがよくないんですよね・・・高いし。でも2000枚限定ですしねぇ。僕は買いましたけど。
これは、なんというか…リスナー対象不明の音楽です。ありとあらゆる音楽が詰まっていますが、いったい誰が聞くのでしょうか。一部のポップ好きに大変有名な作品ではありますが、そら廃盤になるわと思うほど趣味が色濃く、のびのびと楽しんで作っておられます。多分すぐ手に入らなくなりますから早めにどうぞ。