有吉作品の中で「非色」に続く快進作!とにかく見せ場が多い。展開も素晴らしく、キャラクター一人一人、妙にリ
アリティがあり、これも有吉佐和子自身
調査魔という所から来ているからか?とにかく大長編にもかかわらず一気に読めた最近の日本の文壇ではトント見かけなくなった秀作。映画化を熱望。
原作はサッカレーの”Vanity Fair”、れっきとした文学作品なのにこの邦題はひどいです。ジョナサン・リース・マイヤーズ目当てに見たんですが、衣装、アクセサリー、ヘアスタイルなど、とにかく映像がとても綺麗な作品です。長い物語もヒロインの人生が2転3転して飽きることなく見られます。ジョナサンの出番はいつも通り少ないですが、綺麗でかっこ良いので必見です。
主演のリース・ウィザースプーンは、キュートなイメージですが、今回は「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラのような気丈なヒロインを見事に演じています。原作ではどう描かれているかわかりませんが、貧しい生い立ちから、美貌と才覚と野心を持って上流社会にのし上がっていくベッキーはこの作品では悪女としては描かれていないです。
特典映像にはキャストのインタビュー映像や監督のコメンタリーがあって、見応えたっぷりです。