陵辱なんて行為、現実では絶対許してはならない卑劣な事件だ。ただ、ゲームという媒体ならば許される、ある種、夢の行為だ。しかしこのゲームでは、その現実がモロに襲って来る。進めれば進めるほどエロシーンに嫌悪感や腹立たしさ、罪悪感をひしひしと感じてしまう。あまりにもつらい物語の最後、耐えられなかった私は大げさなんだろうか、それとも小心なんだろうか。
新たな作家を開拓したくて、本書を購入した。
6編の中で、わたしが1番好きなのは、市川拓司さんの「卒業写真」。
他人から見える自分と、自分が望む自分像とのギャップに苦しむ男の子。
自らの正義をどうしても曲げられず、社会に迎合できない不器用な女の子。
同級生の2人が、数年ぶりに偶然再会する。
互いの痛みを分かち合うように織り成す、温かな恋のはなし。
2番は、中村航さん「突き抜けろ」。
題名のとおり、主人公で大学生の俺が、不安定で不確定な様々なことに対し、
「突き抜けろ!」と願い、挑み、苦悶する青春のはなし。
3番は、伊坂幸太郎さん「透明ポーラーベア」。
恋愛遍歴を重ねてきた主人公のお姉さんが、
シロクマを探すために旅立って・・・。
内容よりも、その設定が突拍子もなくて、面白かった。
一応3番目まで書いたけれど、わたしとしては「卒業写真」がとりわけ良かった。
この1編の功績により、★4つとなった。
何回見てもいい映画です。けんかもいっぱいするけどいなくなるとその存在に気づく…1人の女性がその人の事を思い出にして行く映画です。最初から最後まで泣きっぱなしですね( ; ; )