他の方も書いている通りNHKが製作する必要があったのかと疑問に感じました。
大人のトレンディドラマに少し重厚感を加味した感じです。
鈴木京香さんの演じる女性編集長は新人作家を育て、ベストセラーを出すバリバリのキャリアウーマン
それでいて若い才能のある男性から熱烈に愛され、そしてその人が自分の命すら彼女のために投げ出して
しまう。中年女性にはたまらなく気持ちいい展開です。
相手役の男性も魅力的です。
個人的にはとぼけた役柄を演じた段田さんが好きでした。
ちょっと現実離れした恋愛ドラマ(?)でしたが、俳優たちの演技力や演出、音楽なども含めしっかり作られていましたので最後まで一気にみてしまいました。
女性が楽しめるドラマです。
オリジナル版の要素を活かしつつ、男女4人の関係にストーリーを絞った内容はわかりやすく4人に感情移入しやすい。この点はオリジナル版がジャック=日本版の大介(
生瀬勝久)の下半身の暴走をエロでリアルに描いたため、焦点が絞れなくなったと対照的。
過去のアメリカ留学時に青春の楽しい記憶を持つ道雄(小日向文世)、麻有子(
鈴木京香)、大介の3人に日系人のミナ・パーカー(菊地凛子)が加わった、一種同窓会ムービー。
オリジナル同様結婚を控えた大介と道雄の男二人旅(オリジナルはバチュラー旅行だったが、本作は大介の現実逃避旅行の色彩が強い)。ワイナリーで麻有子と再会し、ミナとであった2人。大介は画家の卵のミナにぞっこんになり、道雄と麻有子は若かった頃の淡い想いを再び思い出すという展開。うつくしいカリフォルニアのワイン畑の映像がストーリー展開にマッチし雰囲気を盛り上げる。
アメリカ人と結婚する大介がアメリカ式生活を疎ましく思い、日本語が通じるミナの小悪魔的な可愛らしさにのめり込んでしまい結婚をやめようと思う点もオリジナルより説得力があった。一方、オリジナル版ではマイルス(日本版の道雄)を見るマヤ(日本版の麻有子)の表情が愛情に満ちて魅力的だったのだが、麻有子が道雄を見る目にいとおしさが欠けていたのが残念だった。これは麻有子に道雄のことを「先生」と呼ばせて距離を持たせてしまったせいかもしれない。
ラストの道雄の麻有子に向けた留守番電話の「ワインは何を飲むのではなくて誰と飲むのかだ」というフレーズはオリジナルにはない素晴らしい表現。しかし、留守番電はと麻有子の行動は直接関係しないのは素晴らしい言葉だけに残念だった。
全体的には上手くまとまっているものの、ちょっと厚みに欠けるのは、まだオリジナルに引っ張られる部分があったせいか。ワインについてももう少し紹介しても良かったかも。
★は3.5の四捨五入で4つというとこか。
待ちに待った『恋人よ』DVDの発売。何度もフジTVのホームページへDVD化の希望メールを打ち続けていました。この作品は今まで見てきたたくさんのTVドラマの中で一番最高の作品だと思っています。DVD化されると聞いて、すぐに予約しました。商品到着が本当に楽しみです。鈴木保奈美さんの最高に美しい演技と普通の生活だとありえない状況だけに憧れる内容・・・早く見たいです!!