![]() 息子の部屋 ― オリジナル・サウンドトラック |
映画を見ていなくても、午後の友人との語らいや日曜日の 朝食の時に低めの音量でCDをかけると、そこはのんびりとして スノッブなイタリアの中の上家庭(主人公は自宅で精神分析医 奥さんすごい美人、ティーンエイジの息子と娘。) こういうピアノの音はどうやって出すんでしょうね、現代の イタリアの香りが漂います。 |
![]() バッハ:クリスマス・オラトリオ |
表題の通りなのですが、 具体的にはソプラノのモニカ・フリンマーがレベル的にもう一つ。 合唱団が少しおとなしい(^^;)。 あと、録音場所がいつもの松蔭チャペルでないので、 合唱をする人にとってこの録音は合唱団のドイツ語が聞き取りやすく |
![]() 息子の部屋【字幕版】 [VHS] |
大切な人の死は、どのように乗り越えられるのか。 そんなことを考えさせられる作品です。 たとえば、ラストシーンの海辺では、息子の死後、父が初めて笑う。 時間をかけて、彼らの心や記憶のなかでゆっくり「死んでゆく」のでしょう。 また、「死」を一般化して語ることは危険で、つねに誰かの「死」はその遺族や知人を含む個別の出来事でしかありえない、というメッセージも読み取れます。 たとえば信仰、あるいは科学や論理的分析、精神分析(主人公は精神科医)で語られる「死」一般は!!有効か? この映画ではさらに、その「一般化の危険性」が他のシーンでも描き出されます。 つまり、危機や哀しみに直面したとき、抽象的な「生/死」一般、「医師/患者」一般などを対象にし!て!、語れるのか。 |
![]() 息子の部屋 [DVD] |
この年(2001年)は あまりカンヌ出品に粒が揃っていなかったので
モレッティは まさに幸運だった 前半から中番にかけて実に繊細にストーリー展開し 見る側を引き付けるが エンディング手前頃から 内容が だるみ出す 作品のテーマゆえに それもまたヨシとするか(笑)・・・ |
![]() 息子の部屋 [DVD] |
観終わった直後の感想は、これで終わり?でした。でもしばらくして、浜辺で娘が父親に文句を言うシーンを思い出して思わず微笑んでしまった。そこで家族の絆が少し戻った気がしたからなのかも・・・ |