恋はオフィスで―隠された甘い果実・不機嫌な秘書 (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊)
ありえな〜い!と思いながら読んでいるといつの間にか小説の中にどっぷりはまっている私がいました。
こんな恋がしたいな!なんて久々に思ってしまいました。
不機嫌な果実
自分は結婚をしていて家族があり、妻に対しての接し方はお世辞にも丁寧にレディとして扱ってない。ましてや主人公のように夫婦のみの世帯で妻が会社員として仕事をしていれば、時間が経過すればするほど、なおさら自分のことをオンナと看做さないダンナに不満を持つのは当然だろう。この本には、普段は考えることのない女性のSEXに対する願望、不満が詳細に描かれており、女性でなければわからないことが多く、さすがは林真理子さんということをあらためて思った。
不機嫌な果実 (文春文庫)
「私だけが損をしている」という主人公の何度となく繰り返されるつぶやき。この作品をよく表しています。
結婚に飽き足らず、でも損をしたくないので細心の注意を払って不倫。主人公は考え、逡巡しながらも突き進んでしまうのですが、その元になっているのは、女性なら普通に持っているずるさや計算高さです。でもこんな女性を、作者は時々、滑稽に見せようとしているみたい。例えば、食事中、白くゆれる豆腐を見て女性の体を想像し欲望をたぎらせたり、キッチンに漂うかすかな肉の腐臭の前で「聖なる静けさに包まれ」たり。 作者は女性が人に普段見せない部分を徹底して描いてくれる、ちょっとコワイ人ですが、期待を裏切らない作品です。
どこかで聴いたクラシック クラシック・ベスト101
曲目は、ほぼすべて聞いたことのある曲で、最高のCDである。
しかし音のほうは、ノイズがひどいものも結構ある。また最初の演奏の音がすごく小さかったり、後の音がすごく大きかったりする。1曲の中で、ボリュームの調整をしないといけないのは面倒である。
アナログ時代に録音したものなのでしかたないのかもしれないが。その頃の音が好きな人にはおすすめ。