水木サン大全 [DVD]
だれしもが、年をとって老いていくのに多少の不安を持っていると思う。水木さんは幸せぼけになる事により、80歳にして最高の人生を歩んでいる。年をとっていくのが楽しくなってきました。
アレクサンダー戦記 第1巻 [DVD]
世界帝国を目指したアレクサンダー大王の一代記のアニメ。
キャラクターの絵柄がアメコミ調で引いている人もいると思いますが
アニメで動くとこれが無茶苦茶カッコイイ!!
(往年のタツノコキャラを彷彿とさせます)
アレクサンダーとその仲間、ライバルのペルシャ国王も皆個性的で魅力的です。
キャスティングが渋く画面を消して目を閉じて聞いているだけでもいい。
音楽もスゴイです。
そして都市や異国の風景、建物のデザインが凄まじい。
未来都市風のアレンジなのにちゃんとアテネやインドしているのは驚愕!!
呪われた子供として忌み嫌われた男アレクサンダーが
父を斬り、そして世界を目指していく間に起こる様々な相克。
愛と友情と忠誠と、その別れと苦しみの果てに彼が見たものとは!?
アニメファンタジー戦記ものとしては最高傑作だと思います。
是非この隠れた傑作をご覧になってください!!
帝都大戦 [DVD]
前作「帝都物語」は原作の圧縮版というか、
原作を駆け足で観ていく作品でしたが、
こちらは「初見でも楽しめるように」と気遣って作られたようにも思えます。
当時では分かりにくい「陰陽道」を超能力に置き換え描写しています。
ただ、加藤の五芒星の手袋などは印象にのこるように描写されています。
その辺りで「見えないけれど式神を使っているのだろうな」とか、
脳内補完で何とか。
また、サントラの曲名で
「復活−怨霊たちの慟哭−」「この身,我物にあらず」という感じのタイトル曲があるように、
この大戦での「加藤保憲」自体はナレーションでも語られますが、
戦争で死んでいった人間の怨念を「憑依」させているのではないかなと思わせます。
だから台詞もあまりなく、ただただ破壊し呪うだけの存在になっているのかと。
ラストはあっさりしていますが、噂だと加藤と一個小隊のバトルも予定されていたとか。
その辺りもあればもっと派手な作品になったと思います。
帝都物語〈第壱番〉 (角川文庫)
帝都東京を破壊せんとする魔人加藤保憲と帝都を守護せんとするあまたの人間たちとの一大スペクタクル小説の序盤です。本書には「神霊篇」と「魔都篇」が収録されており,加藤にかどわかされた辰宮由佳里を巡る事件が中心になって描かれ,関東大震災をもって一つの終わりを迎えます。次巻以降,どんな展開が待っているのか楽しみです。途中に出てくる,風水や都市計画の知識も必読です。
陰陽師 ―安倍晴明の末裔たち (集英社新書)
サブタイトルから容易に想像がつくようにこの本はルポルタージュである。それに主人公は安倍清明ではない。帝都物語で陰陽師ブームの火付け役となった(と私は思っている)荒俣宏の作品だからといって、現在でも式神を放つ陰陽師が密かに活躍しているといった内容を(私のように)期待してはいけない。今回の荒俣宏は民俗学者であり、小説家ではない。ミュージカルにもなってしまう陰陽師の世界に憧れを抱く人にはお勧めではない。研究をしたい人はどうぞ。