不朽の名作
銀河鉄道999のDVDボックス版の最終ボックス(6)です。旅が終わりに近づくにつれ、鉄郎の心が、「本当に機械人間になっていいのか?」という疑問に揺れていきます。そして、最後には鉄郎は、本当に人間らしい選択をし、メーテルも親子の情愛や地位を捨ててまで、鉄郎を含め多くの若者のために命を賭して行動します。うまく、表現できませんが、本当に人の素晴しさを学べる話です。もちろん、設定自体はSFですから、現実の世界にそのまま置き換えることはできませんが、人の生き方を考える上では素晴しい作品です。大人が見ても充分楽しめるし、感動できると思います。
小さい頃再放送で見た『
銀河鉄道999』、そのときも楽しめましたが、意味のわからないところもけっこうあって、今になってみるとそこがまた深かったりなんかして、侮れない作品です。
レギュラーの鉄郎、メーテル、車掌さんの3人に加え、他の乗客やいろいろな星で出会う人々がゲストキャラでときどき登場して、濃厚な人間ドラマを形成していきます。
人生のはかなさ、戦わなければならないとき、命をかけてまで守りたいもの、そんなものをいろいろと考えさせられます。
ストーリーは、多分みんな知ってますよね。
西暦2221年、人間が「機械の体」を買える富裕層と買えない貧困層にくっきり分かれてしまった、貧困層には人権すら認められない、ディストピアな未来。
機械の体をタダでくれる星の噂を聞き、そこへ向かう銀河超特急999号に乗ろうと母と一緒にメガロポリスの駅を目指す鉄郎。
その道すがら機械伯爵に母を殺され、自らも凍死しそうになった鉄郎は、謎の美女メーテルに命を助けられます。
そればかりかメーテルは鉄郎に「銀河超特急999号のパスをあげるから、私も一緒に連れて行って欲しい」と、夢のような申し出をするのです。
第1巻はそんな2人の旅立ちの第1話から始まって、第4話までが収録されています。
確かに古くはありますが、じっくりと時間をかけて見てやりたい、そんな作品です。
オールドファンだけでなく、最近アニメを見始めた方々にもお勧めしたいですが…古いからアレかなぁ…。
時間城の海賊(79・80・81話・停車駅はヘビーメルダー。停車時間は1週間と24分)は、3週にわたり放送された。7・8話・重力の底の墓場(初の前後編)に登場したリューズの姉・レリューズが登場する(姉妹揃って時間を操る能力を身に付けている)。レリューズは偽ハーロックに憧れ、街の酒場でギターを弾き、偽ハーロックに好意を抱くが、ハーロックが偽物と判り、時間城の自滅装置を作動させる。この時、レリューズは鉄郎を見て人間らしく死にたいという決意をする。偽ハーロックは、ハーロックの名を騙る割には、メーテルに対して恐れを成すほど情けない。メーテルに対しては最後まで男らしく闘う勇気もなく、しかも追い詰められるとメーテルに許しを乞う(メーテルはこの時偽ハーロックに「情けないこと」と言っている)ほか、鉄郎に撃たれそうになると、レリューズを盾にする。そして、ハーロックの名を騙って卑劣な自分の姿を隠そうとする、浅ましい機械人間で、メーテル曰く卑怯者である。最後には防弾ガラスを出して、レリューズとタイムカプセルで時間の中へ逃げようとするが、レリューズが自滅装置を作動させたことによって、体が錆び付き滅びる。
キャプテン・ハーロックは、マントで顔を隠している(エンディング表記ではマントの男と表記されている。鉄郎はヘビーメルダーを飛び立つアルカディア号を見て、マントの男が
キャプテン・ハーロックと判る。
キャプテン・ハーロックの登場はこの時間城の海賊のみ)。持っている銃は鉄郎と同じく、宇宙戦士の銃・コスモガンである(コスモガンは宇宙に4丁しか無い。エメラルダスも持っている)。
キャプテン・ハーロックは、ヘビーメルダーでは鉄郎を影から見守っていた。79話の前編で鉄郎が2人組のサングラスの男に喧嘩を売られ、撃ち合いになるが、ハーロックは鉄郎を援護する(2人目を撃ったのはハーロック)。80話の中編では、メーテルを捜しに時間城の場所を酒場の主人に聞く鉄郎を笑う客たちに対し、ハーロックは「行かせてやれ」と言う。総集編でも一部使用されている(前・後編の一部)。時間城は劇場版では機械伯爵の居城だが、こちらは偽ハーロックの居城となっている。大抵の場合(前後編なら前編)、車掌が次の停車駅を言った後、直ぐに到着するが、この時間城の海賊では、車掌が停車駅を言ってから、目的地であるヘビーメルダーに到着するまでが長い。しかも、ほぼ毎回必ずホテルのシーンがあるが、この回ではそれが全く無い。
82話・短かな生命の物語からは、別作品に収録されている話が多い(86話・親知らず星のUFO、89話・ガンマン哀歌(えれじい)はアニメオリジナル)。単行本に収録されているのは水の国のシャイアン(75・76話。原作は前編にあたる。後編はアニメオリジナル)、喰命聖女、時間城の海賊、アンドロメダの
雪女(90・91話)である。
雨の都と同じく、ずっと雨が降っている雨ヶ池(77・78話・喰命聖女)では、鉄郎は泥のメーテルのことを思い出す。
キャプテン・ハーロックの台詞は、銀河の掟を教える感じだ。是非聞いて欲しい。