もちろん、一番に作ったのは「ぐりとぐら」です。手芸屋で黄色い軍手を買う日がこようとは思いませんでしたが・・・でも、出来て満足。カステラの作品があったら、もっとうれしかったなあ。恥ずかしながら「おだんごぱん」を未読のため、この本のあらすじで作りたくなって、本を買いました。
キム・ソナssiといえば「ラブコメの女王!」(美人?でキュート、明るく楽しいキャラ)で人気ですが、さぞかし思いっきり笑えて楽しい作品と思いきや、ドラマの中の彼女はお世辞にも美人とは言えない冴えない34歳でした。ところが、そんな冴えない彼女にどんどん惹かれていく財閥のイケメン御曹司ジウクのように私はヨンジェという女性が大好きになりました。外見は冴えなくても心の温かな素敵な女性だからです。一見頼りなさそう(話し方がボソボソと控え目)だけど内には芯の強さがあり、妥協せず主張すべきところは譲らず、自分の仕事に誇りを持ち、どんなに会社(上司)から屈辱を受けても耐え続け懸命に生きてきたのに、彼女の人生に突きつけられた残酷な「末期ガンの宣告!」、それでも健気に明るく余命を生きようとする姿に私は魅了されました。こんなにも優しく、丁寧に女性の心理を描いたドラマは珍しいですね。どれだけの涙が溢れたことか・・・。キム・ソナssiの新境地?女優魂に感服!
「韓ドラ」といえば「出生の秘密、記憶喪失、愛憎ドロドロ」で感情の激しいドラマが多いですよね。でも、こんなに穏やかで心に染み入るようなドラマもあって「韓ドラ」の質の高さを感じます。脚本もいいけど、監督さんのカメラワークがいいですね。静かに流れるような映像(セリフを極力抑えて映像で登場人物の内面を表現)に叙情詩的な余韻さえ感じます。
でも、辛く悲しいテーマの中で、時にプッ!と笑わせてくれる何気ないシーンもあって救われます。ヨンジェによって今まで無味乾燥だった毎日に生きる息吹を与えてもらったジウクの少年のような行動がいいですね。癒されます。イ・ドンウクssiこんなに演技上手かったっケ?デート中、「プレゼントがある!」と言って「僕だよ~ん!」ってヨンジェを笑わせ、わざとソフトクリームをこぼして
ドレスをプレゼントしたり、わざと花屋のポットを倒して花束をプレゼントしたり、また、彼女のために慣れぬ手つきで一生懸命手料理を作ったりととってもカワイイ!無表情だったジウクの活き活きした心理描写が上手いです。後半はグッと大人なジウクの深く包み込むような愛がヨンジェを苦悩から救います。すごく雰囲気があって上手いですね。辛く先の見えないはずの毎日が家族に囲まれ、笑顔が溢れ、生きる喜びを感じているつかの間の幸せが彼の穏やかな表情から見て取れます。「クリスマスに雪が降らなかったら困るから」とわざと彼女の願いを叶えてあげるシーンは彼の優しさが溢れていて大好きです!ダンディなイ・ドンウクssi最高!
また、ヨンジェの担当医であるオム・ギジュンssiも脇役ながら(いや、3人が主役と言ってもいい)とてもイイですね!彼女と同級生でもあるウンソクは最初は人の痛みのわからない冷徹な医師ですが、ここでもヨンジェによって人の温かさを取り戻していき、医師として成長していきます。そのきっかけとなったのがヨンジェと一緒にタンゴを踊ることでした。彼の日常は一変し、一躍病院内のスターに!オム・ギジュンssiの演技が最高にイイ!ヨンジェの同室のヒジュが急死した時の彼の演技は胸に迫るようで絶品です!
このテーマにありがちな主人公の最後は描かず、一日でも長く生きようとする明るいエンディングでホッとします。(その後の想像はつきますが・・・。)
ラストシーンでヨンジェが自分に関わったすべての人達に温かい贈り物をします。至極の幸せを感じているヨンジェの穏やかな表情が印象的です。観終わってジワーっと感動が伝わるそんな温かい余韻の残るドラマです。
是非、多くの方に見ていただきたいですね。