Shall We Dance ?(初回限定版) [DVD]
もうずいぶん古い映画になってしまいました。
でも、いつ観てもやっぱり面白い。
暇な時、毎日が充実している時、毎日が辛くて仕方ない時。
そんな時に、ふと観たくなる映画です。
ハリウッドのような派手さはありません。
日本人の美徳をギュっと詰めた、地味で、質素で、慎ましい映画です。
でも、見終わるととても爽快感に満たされます。さあ、今日も頑張ろう、明日も頑張ろう、と思えます。
心がじんわりと温かくなって、隣にいる愛する人の手をそっと取りたくなったりして(笑)
あまり映画を観ない人たちにこそ、こういう素晴らしい作品に触れてほしい。
「Shall we Dance?」オリジナル・サウンドトラック
この映画を視た人(私はDVDも買いました)なら、
音楽を聴くと、その時その時のシーンが浮かび、感動します。何度聞いても曲はいいです。
もし映画を視てない方は・・・かなり古いですが、これは視るべき!とても、清潔で綺麗な恋愛&家族&ソシアルダンスの話で、
家族でもみることができます。
この音楽は大好きです!
MY SHALL WE DANCE IN LONDON―社交ダンス、西洋と日本ちょっと違うかな
著者は本当に人生を楽しんでおり、10年来英国と日本を行ったり来たりしているらしい。
「上手に踊れない」
「英語が達者ではない」
と自己分析しながらも、恥ずかしがりながら現場に足を運び、気が付けばイギリスに沢山の友人をつくり、自らダンスと生活を楽しむ日々を送るようになっている。
日本の正確さを競うダンスや団体旅行の素晴らしさを認めつつ、リラックスやエンジョイという選択肢を提案する。
巷に肩肘をはって日本を卑下し、英国礼賛する本が溢れる中、本当の比較文化をさらりと伝えてくれる。
社交ダンスを楽しみたい人、英国に興味がある人はさらに楽しめる。
人生を豊かに生きるとはどういう事か、自らと対峙できる1冊。
Shall we ダンス? [VHS]
周防正行監督第3作のこの作品は、秀作ぞろいの同監督作品の中でも特にすぐれたもので、まちがいなく日本映画を代表する1本であると思う。
ストーリーは、妻子をもちマイホームを建てたばかりの中年サラリーマンが、帰りの電車から見る社交ダンス教室の美人教師の物憂げな表情に惹かれ、教室に通うようになり、そこでさまざまな経験をするというもの。
まず何といっても、キャスティングがすばらしい。主人公のサラリーマンに扮するのは役所広司。美人ダンス教師役に起用されたのが、日本を代表するプリマドンナ草刈民代。そして竹中直人、渡辺えり子、柄本明らの個性派俳優が、脇をがっちり固めている。
まじめで不器用な中年男を演じる役所の演技は、見ているだけでほほえましい。草刈は役者としてはシロウトで、セリフも棒読みであるが、その初々しさが高貴なヒロインのイメージとぴったり合い、独特の存在感を作り出している。また彼女自身トップレベルのプロであるということが、映画のテーマであるダンスの内容をかぎりなく深いものにしている。
竹中直人についてはいわずもがな。役者としての彼が最もいきいきするのは、周防作品の中であると私は思う。自身の監督作品における竹中は、うるさすぎて閉口することが多々ある。ユーモアにもどことなく作為が垣間見られ、笑えない。ところがこの“Shall We ダンス?”では、たとえば、画面の隅で一人ダンスの練習をするシーンでも、竹中は非常に存在感があり、その姿はとてつもなくおかしいのだ。昔映画館でこのシーンを観たとき、観客が大爆笑をしたのを覚えている。
ストーリーの展開、テンポも絶妙である。ハイライトのダンスコンテストから一旦静にもどり、ラストの感動的な“Shall We Dance?”へと一気に盛り上げるところなど、映画はこんなにも楽しいものかと思ってしまう。
そして、この映画では誰もが美しく、誰もがやさしい。主人公が、さびしい思いをさせてすまなかったとつぶやき、妻を抱きしめる場面。つらく意固地になっていたヒロインの明るく変わってゆく心。竹中扮するうだつのあがらない独身サラリーマンがダンスをやっているのを同僚たちが馬鹿にするのを見、上司である役所が『社交ダンスのどこがいけない!』と一喝する場面。いろいろな性格をもち、いろいろな欠点をもつ人々がダンスを通じて一体となってゆく様子...どこをとっても人間愛にあふれた描写がある。
映画とは何かと問うとき、人はそれに教育や啓蒙の役割をもたせようとするかもしれない。しかし私は、映画とは何よりも面白く、人を喜ばせるものでなければならないと考える。映画人の多くが、芸術性・思想性にこだわりを見せるのも結構であるが、この“Shall We ダンス?”のように見終わった後にすがすがしい気持ちに満たされ、なおかつ何か大切なことを教わったという気分になれるような作品が多く生みだされることを願ってやまない。
自分でつくるダンスウェア―Shall we dance?
ダンスも楽器を弾くのもかなりハードな動きをします。なかなかコンサート衣装も楽器によっては不適切なものも多いのが実情。ことに「チェロ」は足を開くのでAラインのドレスや細身のものは不向き。ダンス衣装から素敵なアイディアをもらいました。