イタリア歌曲をちょうど習っているところで、「もはや私の心には(うつろの心)」を聴きたくて買いました。とてもいいCDです。全音楽譜出版社の『
イタリア歌曲集1 中声用』を勉強されている方は、同じ曲が入っているので、参考になると思います。これだけの値段で、こんなにいい曲が聴けて大満足です。
一時期以降、私が最も好きな女性歌手の一人が柴田淳だ。「ぼくの味方」を聴いたときは本当に驚いた。
以降、柴田淳はいかにも彼女らしく、マイ・ペースで活動している。本作がニュー・シングルである。
彼女の世界は、ある意味一定している。独特のスロー/ミディアムのテンポと美しい歌声。実は、彼女のキーは、聴いた感じより一つ高い。そこから独特の歌の世界が生まれる。その点、スピッツの草野正宗にも通ずる。ちなみに、
ジャズのC・ウィルスンも、聴いた印象より一オクターヴ高い。
今作でも、そうした世界が展開される。当然、二曲共佳曲だ。ただ一方、デビュー時からのファンとして別の感想もある。
レヴェルの高い音楽家は、あまりに能力と個性が明確なため、逆に世界が一様になる場合がある。J・ミッチェルなど典型で、結局引退した。
柴田淳自身も気にしているらしいが、彼女にもどうもそういう傾向がある。自分の世界を変えるのは大変だろうが、「未成年」のような詞や、新たなテンポ、アレンジなどにも挑戦していって欲しいと思う。
昼休みにいろいろな昼ドラをちょこちょこ見ていましたが、不必要にベタベタしないがスリリングな内容が今でも頭に残ります。ショムニぐらいしか知らなかった櫻井淳子さんの凛とした美しさが印象に残りました。時に哀しさを誘う音楽が良く初めて昼ドラのサントラを購入しました。末永く聞いていこうと思います。