正体不明で、ブラック&シュール&ナンデモ
アリ系のボケをかます
グゥの暴れっぷりがスゴイ! この巻で極まれりって感じです。
ツッコミのハレ君はツッコミまくりで休む間も与えられません。
1話目「しゃらんら」ではグゥが村人の性格を次々と逆転させます。
2話目「まっちろ」ではグゥが常夏のジャングルに雪を積もらせます。
3話目「エアポート21」ではグゥが荷物として旅客機に紛れ込んで好き放題します。
4話目「ロバさん」ではグゥが新キャラ・ロバートをあっという間に手玉に取ってハレをいびり倒します。
…別に説明してる私の頭がおかしくなったわけじゃなく、ホントに上記のような破天荒なストーリーが展開されます。面白いです。
一応、話の大筋としてはハレの母ウェダが過去との訣別のため実家(都会)に戻る…という「ジャングル編」「都会編」をまたいだ内容になってます。評価が星4つなのはジャングル編のキャラが途中からあまり見れなくなって残念…ってことです。文句なく笑える娯楽作です。
同名ブラックギャグ漫画のアニメ化作です。
テンポのよいボケ&ツッコミ、予測不能な展開、どこか一歩ずつ変な登場人物…など、笑える要素がたっぷり。誰でも楽しめる娯楽作に仕上がっています。
主人公のハレはジャングルに暮らす10歳の少年。
ある夜、酔っ払った母・ウェダが村の集会から"みなし子"のグゥを引き取って帰ってきた。神秘的な瞳と都会人のような白い肌を持つ美少女・グゥの登場で、ハレはこれからの同居生活に小さな期待を膨らませます。しかし翌朝目覚めるとグゥの顔が、何かもう、
アリエナイ顔になってて…。
…といったトコから始まるハレの受難の日々を描いています。
回を重ねるごとにグゥの"何でも
アリ"的な能力がエスカレートしていきハレを苦しめますが、この1巻で披露されるのは「顔が変わる」「人を呑む」「腹の中に異次元世界」「そこに日本人が2人住んでる」くらいです(既に十分すぎるか)。
「テーマ性が無い」という批判が散見されますが、そりゃ間違いです。グゥのド黒い行動や、ハレの騒がしいツッコミの陰に隠れがちですが、物語全体は「家族愛」や「親子の絆」といったテーマで貫徹されています。
この「ハレのちグゥ」の主要キャラには、不幸にも親子・家族関係に何らかの「キズ」を持つ者が多い。主人公のハレは母子家庭に育ち父の顔を知らないし、母・ウェダはハレを妊娠した事で勘当され都会の実家に反目している。幼なじみのマリィは物心つく前に両親を亡くしているし、グゥも両親がいないという「設定」(←本人談)だ。
そんなキャラたちが手探りで、不器用に、愛のカタチを少しずつ作り上げ、近づいていく。…パッと見の印象以上に、繊細なバランスの上で成り立っている作品だと思います。
テレビの中に広がるそこは さながら"愛と不条理のジャングル"。ちょいと、覗いてみませんか?