英語の実用書は数多くありますが、この本の特徴は著者である山元さんが実際に多くのエグゼクティブとやり取りした内容がそのまま掲載されていることです。
スティーブ・ジョブズやラリー・エリソンと言った伝説の経営者とのやり取りをかいま見ることができるエピソード集としての楽しみ方もできますが、やはり学ぶべきコンテンツは
英語そのものです。本書を通してビジネス
英語には改めて目的とロジックが大切なのだという事を痛感させられました。
山元さんが書かれてるように、ビジネス
英語とはただ意味が通じれば良いというものではなく、より効果的にビジネスの成果を高めるために(→そもそもビジネスパーソンの責務なので)、コミュニケーションツールである言語能力にもっと磨きをかける必要があるのだということだと思います。考えてみたら、我々は日本語のプレゼンや商談には事前にかなりの準備をして臨むのに、
英語となると、最初から諦めているか、あるいは自分には第二言語なのだからと甘えている傾向があるように思います。
ネイティブ
英語を身につけてる小林さんの解説により
英語そのものが学び直せるのはとても貴重であり、実際のビジネス場面の臨調感を味わいながら、自分だったらどう対応できるだろうかとロールプレイできる面白さと緊張感を味わうことができます。
本気でグローバル化にくらいついていきたいと思っているビジネスパーソンには、まずグローバルビジネスで戦うための(
英語というツールに対する)マインドを新たにし、かつ戦えるスキルを自分がどれだけ有してるいかを計るためにも必読の書であると言えます。
賢治社長の足元にも及びませんが、小職も外資で20年以上飯を食ってきたものです。
長年外国人上司に仕えてきたものとして、涙ものの内容。
まさに
英語はたたかう(このひらがな表現がポイント!)ための道具、という心構えそのものに感服いたしました。
特に注目したのはスピード感。
重要なことから、且つ上役へ敬意を払い、またご自身も企業トップとしての品格にあふれた
英語を発信しようとされている姿に畏敬の念さえ覚えました。
一方で、受信、特にリスニングをどうやって鍛えられたか、リーディング特に単語力についても、もっとご自身のご苦労・コツをお聞きしたいと思いました。
ぜひ「世界で戦う
英語2」の「受信編:リスニング・リーディング」スキル獲得のご苦労・実践を麻耶さんの日本人へのアドバイスを含め、近日ご出版いただきたく切に望む次第です。
久々に引き込まれ、一気に読んだ一冊です。