ELPの作品の中ではオーロラの救世主ほどコーラスは完璧ではないがトータル性ではELOの最高傑作ではないかと思います。ディスカバリーやアウトオブザブルーでELOに興味を持った人などにお勧めできる作品でございます。
知る人ぞ知る少女漫画の名作。未完だが、四半世紀前の作品にもかかわらず、スケールの大きさ、画力のレベルの高さは驚嘆に値する。登場人物名にはさすがに時代を感じてしまうが、20年以上の長い年月に渡ってコアのファンをひきつけておく吸引力はさすが。
物語は16世紀末の宗教戦争を題材に、海賊、
インカの秘宝、ジプシーに泥棒、王侯の隠し子、男装の少女など、冒険小説のアイテムをこれでもかというように詰め込んで豪華この上ない。同時代のベルばらに比べてけれん味があるところも却って魅力的だった。
何度も再開が報じられ、そのたびにファンはやきもきする羽目に。私も20年ほど前に購入したコミックを持っているのだが、今回未発表ネームがついているというだけの理由で6巻を購入してしまった。十数年前にも再開のうわさを聞きつけ、本屋に日参した覚えがある。作者は大風呂敷を広げすぎて収拾がつかなくなったのではないかという気もするし、今となっては再開されても画風や作風が変わってしまうのではないかという悪い予感もあるが、それでも、続きが気になってしかたがない。
ダニエル・デフォー「ロビンソン・クルーソー」は,南海の無人島での話なので,当然,太平洋での話だと思っていた(チリ沖のファン・フェルナンデス諸島で1704〜1709年を過ごしたアレクサンダー・セルカークというイギリス人船乗りの実話がモデルとなっている)。しかし,小説は,南米・ベネズエラのオリノコ川河口が舞台であった。
デフォーは,金の有数の産地であるオリノコ川周辺のギニア地方(グアヤナ地方)をイギリスの植民地とするため,同地に多数のイギリス人の入植を誘うため,「ロビンソン・クルーソー」を書いた。
「
エルドラド」とは,金で溢れかえるという伝説の王国。
スペインの将軍ケサーダは,オリノコ川周辺こそ
エルドラドが所在する地であると考え,1569年,
エルドラドの地の終身総督及び軍務総監の地位が与えられた。
エルドラドは,その後,
スペインとイギリス,イギリスとベネズエラが相争う地域となった。
が,20世紀に入ると,金鉱業はさびれた。
スティーブ・マックイーン主演「パピヨン」のモデルである,強盗犯パピヨンが収容されていたのは,
エルドラド刑務所である。
本書は,ベネズエラを舞台に設定して,15世紀から現代までの
エルドラドの移り変わりを,種々のエピソードを交えながら解き明かす本である。
欧米による
黄金郷探検譚に興味のある方にはお勧め。
ヘルツォーク監督がかつて「アギーレ~神の怒り~」で描いたエル・ドラド探検隊の物語に「ハモン・ハモン」のプロデューサーが挑んだ2時間30分の
スペイン大作です。「V
IDEO INS
IDER JAPAN」
データベースには「アドベンチャー大作」と紹介されているようですが、この表現は誤解を与えると思います。この映画は決して娯楽大作ではありません。
黄金郷を求めてアマゾンの奥へ奥へと向かう過酷な探検の途上で、
スペイン隊の構成員たちは猜疑、嫉妬、権力欲によって精神を蝕まれていきます。粛清に次ぐ粛清によってしか疑心を振り払うことが出来ないという、いつの世にも人間につきまとう脆弱性を真正面から描いた2時間半です。
なお余談ですが、セリフが明瞭に録音されているので、
スペイン語の学習者にはこの映画は好適なヒヤリング教材となるかもしれません。もちろん16世紀の
スペイン語ではなくて現代
スペイン語の聞き取り用として。