Rock Dust Light Star
1曲目を聴いた時点で名作を確信しました。
確かに初期の頃の音楽性に近いようですが、さらに中期〜の良い部分も合わせて
しっかりと進化させた音になっています。プロダクションも、もちろんボーカルも最高。
Travelling Without Moving
ジャミロといえばこれ、という代名詞的作品ですよね。1曲目の「Virtual Insanity」がもう素晴らしい。ファンクやダンス、JAZZも入ってますかね。非常に心地よいんです。JKの歌声も自由さに溢れていて、どんな表現もリズムも軽やかに奏でます。技術の凄さ、クリエイティヴ面の凄さをこの曲からびんびん感じます。
このキャッチーさに続き、2曲目のクラブ風なダンスナンバーも続けてかっこいいんです。このキャッチさクールさは作品全体に貫かれてます。
4のようなスローなナンバーも聴けるのは、アルバムの効用を更に上げてくれます。R&Bというかファンクさならではのゴージャスさ、心地よさです。最高のムードが作れたりします。
Travelling Without Moving
聴いてて感心するのはリズムアレンジがシャープなこと。ボトムが安定してます。そしてアナログシンセ類の使い方の憎いこと憎いこと。やられましたって感じです。このアルバムではローズピアノもかつぎだしている。いったいいつの音楽なんだと錯覚する、このへんは、レニークラビッツと同じ戦略だ。ベースラインもやたらかっこいいし、ギターのカッティングもEW&F顔負け。もしかしてこれってフェイク??ってのを忘れさせるくらいグルーブしてるんで許す。なんかインコグニートはあまり売れずに、こいつらはメガセールスっていうのはなんか解せないが。シック、EW&Fが衰退した今、ダンスオリエンティドなコンテンポラリーのポジションはやつらががっちり押さえている。さすがにバラードはまだ青いけれど。腰をがんがん振らせてしまう強引さはさすがだ。
バンドアンサンブルもアレンジも無駄がなくつぼを押さえまくっている。ボーカルがブランドニューへビーズだったらもっと面白いのにと考えるのは私だけか?さりげなくローズ、ミニモーグを使うところが実ににくいっすねえ-。
High Times: Singles 1992-2006
ジェイ・ケイにかんしては無知なのでこのアルバムからはいりました。
正解でした。聴いていてとてもハッピーな気分。過去の曲もなかなかいいです。騙されたと思って聴いてみてください。
Return of the Space Cowboy
このアルバムからは”Space cowboy"のヒットが生まれ、この後活躍が目覚しくなるジャミロクワイ初期の作品。このアルバムをひっさげて来日公演もしていた。ボーカルJayの一瞬パティ・オースティンかと思うような中性的な艶のある声、歌唱力、グルーヴ。個人的見解だが70年代のハービー・ハンコックを思い起こさせるアルバムである。