New York Tendaberry |
30年前以上、建築の学生だった頃、雑誌に、青い光にたたずむ
パンナムビル。都会の魅力と共に、孤独を、その写真より感じた。 萩原朔太郎の詩にも、都会の孤独を歌ったものが あったと思うけれど、私は、このアルバムの曲、歌に、 同じような感性の響き、輝きを感じた。 LPで、すり切れるくらいに聞いて、 CDの時代になり、最初に、買い直したアルバムの一つ。 良質な英語の勉強にもなったと思う。 詩的な英語を、10から20代の感性で憶えていくのだから。 静寂、沈黙のなかにも、意味があることを知ったアルバム。 |
Live in Japan |
1994年の録音なので、まさに亡くなる直前か。
静謐ともいえるピアノの弾き語りで、淡々と、それでいて決して聴く者を離さない、 魅惑の歌声が続いていく至福の1枚。 ただ、こちらは海外編集盤のようで、日本盤はさらに収録曲数が多い模様。 ライナーは裏も白紙であまりにも貧相。 曲の収録データなど、改善が望まれる。 裏ジャケにはローラが着物を着、白足袋を履いて番傘を差しながら歩く写真が・・・。 そんな姿を見ると、「もうこの人はこの世にいないんだねえ」と改めて残念に思う。 |
Live: The Loom's Desire |
ピアノ弾き語り+女性コーラスのライブ盤、NYはボトム・ラインでの93年と94年のクリスマス・イヴ公演、2セットがそのまま2CDになりました。 これがラスト・ライブって言われると途端にしゅんとしちゃうんですが、冒頭のコーラスものカヴァー2曲から、どっしりしたコーラス隊に支えられて、弾き語りだけじゃ表現できないローラ・ニーロの音楽のコアな風景が堪能できます。 |
Time and Love: The Art and Soul of Laura Nyro |
Laura Nyroの代表的なレパートリーの譜面集であるが,曲数がこれで十分かという批判もあるだろう。せめてCD2枚組ベスト"Stoned Soul Picnic"の全曲は収めて欲しかったところ。そうした中で,食指をそそるのは未発表曲3曲を収めた付録のCDと書籍中のLauraのインタビュー,絵画である。特にCDに収録の94年日本でのライブ2曲が泣かせる出来である。これらの演奏が,間もなく発売予定のCD「ライヴ・イン・ジャパン1994」と同一テイクかどうかは不明であるが,ピアノとコーラスだけをバックに歌うLauraの歌唱は素晴らしい。当該CDへの期待が高まるナイスな付録である。 |