秋姫の影の正体が明らかになってくる巻です。親子三人の場面に号泣。瞬ちゃんとの戻らないじかん?を表現したポエムに切なさでグッときました。次巻で終わりなのかな??2人がどうなるのか楽しみです。
「ジャイアントキリング」は好きだけれど、サッカーはTV観戦のみという作者がジャイキリの世界に憧れ、実際のスタジアム観戦を契機に「サッカー観戦」にのめり込んでいくという実録?漫画。サッカー漫画というよりサッカー観戦漫画です。きっかけがジャイキリなだけで、この漫画にジャイキリのキャラ要素はほとんど出てきません。
そのサッカー観戦自体もバラエティに富んでいてJ1、J2、A代表、オリンピック予選、代表戦パブリックビューイング、高校選手権、ついには故郷のJクラブの練習etc...とハマっていく過程が素晴らしい。そのハマっていく中で作者が目にする風景は、観戦慣れしている人には当たり前のこと過ぎて何の感慨も抱かないようなものばかりかもしれません。でもそれらを作者の視点から見直すことで、その当たり前のことにはちゃんと意味があるのだと再認識できます。
先程ジャイキリのキャラ要素はほとんど出てこないと書きましたが、ジャイキリという作品が描く「スタジアム観戦の楽しさ」という要素はふんだんに出てきます。作者のようなスタジアム未経験者には当然のことながら、通い詰めている方にも是非一度目を通してほしい作品です。
以下は極めて個人的な好みですが、素晴らしい点が二点。
1、作者の立ち位置
漫画も含め多種多様なスポーツ本が出版される中で、大半は技術、戦術、選手個人、歴史、クラブに関する本です。そしてほとんどがスポーツライターかクラブ関係者によるものです。(それが悪いわけでもないですし、面白い本は沢山あります)
そんな中において、この本は数少ない「非スポーツ畑の作家」による「スポーツと作家自身との関わりを描いた『作品』」で、そのことがとても新鮮に感じられます。
伊集院光氏の野球トーク、えのきどいちろう氏のサッカーコラムなどが好きなクチとして、こういった切り口の漫画が単行本として出版されるのはとても嬉しいですね。
2、スポーツ観戦の面白さとクラブの有難さを描く
何故スタジアムで観ることが面白いのか、何故地元にクラブかあると楽しさが増すのかという問いに、ひとつの具体的な回答が出されます。
この切り口も、スポーツファンからすればわかりきったことなのかもしれませんが、作品としてありそうでなかったテーマです。いわゆる観戦ガイドブックなどにはない、感情面も描く漫画家ならではの視点です。
以上の点において、実はこの本、とても稀有な本です。全ページフルカラーのため少々値は張りますが、その価値は十分にある本です。
とても大好きな漫画だったので終わってしまって残念です。 でも本当に素晴らしい終わり方でした。 あの一巻のゆるい展開からは考えられないくらい急展開でした。 あの瞬ちゃんがあんなこと言うなんて・・・ みどりちゃんの衝撃の事実にも驚きました。そうだったのかと 天狗の子に出てくるみんなが大好きです。 こんなに感動した漫画は初めてです。 岩本先生 今までお疲れ様でした。
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