未来感のない宇宙戦記という不思議な作品の第2巻。
前巻で隣国との戦闘に勝利したウェスタディア王国だったが、
今度はその隣国ラミアムの後ろ盾である大国ロアキアが攻めてくるという情報が。
このままではウェスタディアが滅ぼされるのも時間の問題。
そこで外務卿チェザーリが提案したのは先日倒したラミアムを生け贄にして、
もう一つの大国に助けを求めるという非情な策。
心優しい女王ルシリアは自分の中の葛藤を抑え込んでその案を採用。
先日の戦闘の功績から、「ウェスタディアの双星」と呼ばれるようになった、
バドエル万旗将と
アルファーニ総参謀長の2人は早速軍を率いてラミアムへ。
そこに立ちはだかるのは、前回主君に逆らって戦闘に参加しなかった
防戦の名手 ユリアヌス将軍。
ロアキア軍が到着するまでという時間制限のある中、一進一退の戦いを続ける両軍。
長期航海の後すぐに戦闘に入ったウェスタディア軍の疲弊の色が濃く、
攻めきれずにタイムリミットを迎えようとしていた。
しかし、そこから大国のスケールの違いを見せつけられる展開へと入っていき、
物語は思わぬ方向へと進んでいく……。
マンガ2編、短いノベル1編ありの事典です。
扱っている神話や地域は以下の通り。
・日本神話
・ギリシア神話
・北欧神話
・
エジプト・
メソポタミア・インド
・中国
・中南米
・太平洋地域
・
北極海地域
世界の神々系の本として、日本神話を含めている事典を見るのは初です。
ケルト神話がなかったのはちょっと残念ですが、
カバーしている範囲はなかなか広いのではないでしょうか。
メジャーな女神様には縦半ページのイラストがついており、
それもなかなかよろしいかと。
ただし、読みやすさとイラストに重心を近づけた為か、
扱っている量の少なさと偏りがやや目立ちます。
日本神話では8柱(神様は「人」ではなく「柱」で数えるそうです)の女神を扱っているのに、
中南米では4柱、中国では1柱だけです。
紹介しきれなかった女神は目録で紹介されていますが、これではさすがに補い切れていません。
調べ物をするための資料としてではなく、
読み物として、あるいは手っ取り早く女神について知りたい場合があれば、
一読の価値はあるのではないでしょうか。
イシスとは古代
エジプトの女神であるが、
現在では神話上の存在と思われているのかもしれない。
しかし、この霊言により実在の人物であると確認できたと思う。
エジプトには様々な形での神話が存在しており、なかなかどう理解
したらよいのか分からないところもある中、かなりその輪郭がはっきり
と表れたのではないかと思われる。
エジプト神話の「死」と「再生」の物語は実話であったことや、
キリスト教の復活信仰の源流ともなった神秘思想の真実が明らかに
され、物語として読んでも奥深いものがあり面白い。
また、イシスの出自をたどっていくと、ベガに遡りプレアデスなどとの
関係やはたまた日本の神道との関係にも話がおよび宇宙大のスケールの
大きな霊言となっている。
一番心に残ったのは、エル・カンターレが地球だけでなくベガやその他の
星にも生まれているという話である。
ともあれ女神となるためには「より多くの人に奉仕する」ことが基礎条件
であるとも語られており、現代に生きる信仰者にとっても大切なメッセージ
ともなっている。
現代の女性にも大いに学んでほしい、貴重な霊言であり、是非多くの方に
読んで頂きたいものである。